悲しい事実


2013年11月26日
インドで暮らしていると路上生活者をよく目にする。

日本で路上生活者といえばほとんどがおじさんだが、こっちは家族単位。
小さい子供もたくさんいる。
汚い車道で無防備に寝ている乳幼児を見るといたたまれない気持ちになる。

彼らは街のあらゆるところに生活スペースを作って暮らしているが、
大通りの交差点で暮らしている人たちをよく見る。
初めはなんでこんな騒がしい場所で暮らすのかと疑問だったが、
徐々に理由がわかった。

ムンバイは交通渋滞が深刻で大通りの交差点では車が長時間にわたって動かない事がしばしば。
その停まっている車に彼らは近づき窓を叩いて物乞いをしたり、物を売ったりして生活費を稼いでいる。
いわばここは彼らの職場のような場所なのだ。
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もちろん俺が乗っている車にも人は集まる。
小さい子供が懸命に物乞いしている姿は見ていて辛く、
お金を渡したくなるがドライバーに収拾がつかなくなるのでやめなさいと言われいる。
悩ましい。

しかし、こんな記事を見つけた。

『驚くべき「インドの物乞い組織」の教育内容、稼ぎはインドの平均月収を上回る』

意外に稼いでるんだね。
組織で教育して活動していると聞くと少し怖い。

ただ彼らが身分的にも恵まれていないのは事実。
調べると同情心を煽り、稼ぎを増やすために両手を切り落とす人もいるらしい。
その他にも足を切り落としたり、目を潰したり。
こういった自傷行為が生きる術という事に矛盾を感じる。
しかもこれらを子供がするのだ。
怒りのような悲しみのような。無力さを感じる。
生きるということが何なのか考えさせられる。


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