日曜、ムンバイのローカル電車に乗っていた時の話。
ある駅から10代後半くらいの青年が乗車してきた。
泣きながら。
彼が乗ってきた瞬間から車内には異臭が漂う。
何日も着続けているだろう服はボロボロ。
そして左腕が無かった。
インドの貧困層は物乞いをするために体を傷つける事がある。
その方がみすぼらしく見えて、物を乞いやすいから。
だから腕を切り落としたり、足を切ったり、目を潰したり、硫酸を浴びたりする。
彼は腕を切り落として間もない様だった。
腕を切り落とした痛みなのか、腕が失くなったショックからなのか、泣いていた。
電車内は空いていて、彼は俺の正面の席に座った。
そしてそのまま辛そうに横になってしまった。
失くした腕には汚れた布が巻いてあり、
そこから血と体液が混ざった液体が滴っている。
血と涙を流す彼を見て生きるってなんだろうと考える。
これから彼は一生、日差しが強いムンバイの排ガスにまみれた道端で、
失くした腕を使って物乞いをしていくんだろう。
何が腕を切らせたのか。悲しい。
“昨日見たもの” への6件のフィードバック
もの凄い経験ですね…
我々の生活がいかに恵まれたものか実感するね。
でも、もしかしたら彼も世界中では恵まれた方なのかもしれない。
インドにいるといろいろ考えるね。
こんにちは。この前コメントさせて頂いたRina.Lです!
こちらは無事puneに到着し、学校に通い始めました。puneは比較的治安が良く快適に生活できてますが、道路で見かける物乞いの方には未だに慣れず、声をかけられると焦ってしまいます。もう少し慣れたらムンバイに行ってみようと思います☆厳しい暑さが続いてますので、くれぐれも体調管理は気をつけてくださいね♡
Rina.Lさん
こんにちは!いよいよインド生活の始まりですね。
最初は何かと苦労が多いと思いますが、文化の違いを楽しんでください。
そしてまずは体調を崩さないように気をつけてくださいね。
慣れたらムンバイにも遊びに来てください。因みに私も今週はじめてpuneに行く予定です。
腕のないこと、生々しいところを見てしまったようでお気の毒です。私は南アジアに出張しますが、バングラデシュはイスラム・喜捨のしきたりがあるため更に悲惨で、両手両足を切り落とされた乞食が炎天下に「置いてある」こともよくあります。その経験からすると、ニューデリーでは街を歩いても乞食に取り囲まれることもなく、Fabindiaなどで買い物も楽しめ、King Fisher ビールやスーラワインもあって素晴らしいところと思います(オールドデリーには行ったことがありません)。イスラマバードはきれいな庭園都市ですが、治安やテロ対策のため自由に出歩けないので制約があります。
インド国内の旅行ならヒマチャルプラデシュのシムラは如何ですか?ゴミを捨てたら5,000ルピーの罰金など、インドで無いような場所で本当にきれいです。イギリス植民地だったとき、夏の間は避暑地として暫定政府が置かれていたという場所で、日清戦争よりも前からあったオベロイホテルに先月宿泊しました。
ムンバイには数年前に一回出張しただけですが、とにかく(ワシントンDCよりも)すんごい大都会、伝説のホテル、ANAはビジネスクラスしかないとか、すごいな・・・と思いました。
ナカガワ@ワシントンさん
未だに彼らを見ると色々と考えてしまいます。
日本と異国を比べてもしょうがないのですがいい気持ちにはなれません。
シムラはまだ行った事がないです、綺麗なインドは想像がつかないですね笑
機会があれば行ってみます。
ムンバイは人件費以外は高いものばっかりです。
家賃などはマンハッタン並。生活はなかなか大変です。
ただ発展著しく、日々変わっていく街を見るのは楽しいです。
もしまたムンバイにいらっしゃる時は良いお店紹介しますよ!